先人たちのおかげ

久しぶりに帰った実家で古いレコード集をみつけました。海軍省に勤めていたおじが自ら志願して戦地に行くときに家族に「ときどきかけてくれ」と頼んでいた愛用品だということがすぐわかりました。ある日、そのレコードが落としてもいないのに割れていて、時を同じくしてそのおじも帰らぬ人となったという話を母から聞いていたのです。中を見てみたら案の定、中の一盤「セビリアの理髪師」に亀裂が走ってました。
召集令状が来てないのに、しかもあととり長男なのに20代前半で志願したのは何でだろう、今の日本を見たら何と思うんだろうと思いをはせました。こういう幾多の犠牲があって、今の私達は豊かな生活を過ごせているのだろうと感謝の念をいだきました。
6/6まで、新潟市美術館で「無言館」展(戦争で志半ばで命を落とした画学生達の遺作)をやっています。